これまでの歯科医療

これまで、歯科の予防といえば、歯みがきと定期検診が主体でした。

しかし、歯磨き指導と定期検診でむし歯や歯周病は減ったのでしょうか?

予防先進国(スウェーデンなど)と比較すると、決して少ないとは言えないのです。

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歯磨きについて

確かに、歯磨きは重要です。でも考えてみてください。ほとんどの方は子供のころからもう何十年も歯磨きをしています。ですから「自分のやり方」がほぼ習慣になっています。

もしそのやり方がまずかったとしても、人間にとって習慣を変えることはとても難しいのです。ですから、歯科医院で2~3回指導されたとしても、またすぐに元のやり方に戻ってしますのです。

もう一度言います

歯磨きは重要です。でもそのやり方を変えて続けるのはとても難しいのです

定期検診について

従来の定期検診は、むし歯を小さいうちに見つけて早く治療するために行われていますが、結局削ってはつめる治療が繰り返されることになります。

そして、そのような個所はまたむし歯になりやすくなりますし、再治療の場合は以前の人工物を全部除去することが多いので、結局前よりも削られる量が多くなってしますのです。

最初は小さい詰めもので治療されます。でも暫くすると、その詰めものが外れたり、詰めもののまわりに新しいむし歯が出来てしまい、そのやり直しが繰り替えされ、そして何度目かの治療で神経を失い、大きな被せものになり、その歯が抜かなくてはならない状態となり、さらに大きな治療が必要になるという悪い循環に入っていくのです。

今入れ歯を入れている方も、決して歯科医院に行かなかったから入れ歯になったのではないはずです。痛い時には歯科医院に行っていたにもかかわらず、最後は入れ歯になってしまった方がほとんどだと思います。